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小林よしのり
2019.11.16 15:58日々の出来事

男尊女卑は「公」にこそ残る

「九州ゴー宣道場」で男尊女卑・男女平等の議論を
したのはすごく面白かった。

「公」の話だけなら人は自分の生き方を除外して
語れるが、男女の関係性となると、それが社会的な
「公」に属する部分もあるし、「私」的な経験に属
する部分もあり、意見を述べるのが難しくなる。

女子高生が言っていた男女間の話は「私」的なもの
で「公」と関係するのかという質問は鋭かった。

『泥にまみれて』をどう分析・評価するのか、
笹さんからも、泉美さんからも、明確な応えを聞か
ないままだし、二人の考えもまだまとまっていない
ようだ。
二人は絶対、違う感想になるはずだが。

門下生の感想も『泥にまみれて』のような夫婦を
肯定するのか、否定するのか、戸惑ったままなの
ではないか?
どこを肯定し、どこを否定するのかも。
感想としてわしが納得したのが門下生のハルさん
とモグさんの感覚だ。
正直だなあと思った。

日本人全体として見れば、「私」の領域での男女平等
が先に進んで、「公」の領域ではまだ男尊女卑が残っ
ているのだろう。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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